GS領域を選んだ理由と面白さ
日本の社会格差――生まれた場所や環境、性別などが理由で平等なチャンスが担保されない状況に対し、自分には何ができるかを考えていました。その中で、まず国際社会における日本の立ち位置を俯瞰したり、他国の問題を検証したりして視座を高める必要があると感じ、GS領域を選びました。授業で実感したのは、国際政治や歴史などの話題を英語で論じる難しさ。特に、アジアの歴史は日本人の持つ前提と違う文脈で語られることも多いため、アジア圏の留学生に頻繁に話を聞き、彼らの国での一般的な解釈について知るように心がけました。また、戦争の歴史に関しては、留学生や教授との議論が最も白熱する話題であり、各国の歴史解釈の違いやその背景を紐解けたときに学びの広がりを感じました。
AIUを目指す皆さんに伝えたいこと
秋田で世界とつながり、ローカルとグローバルを行き来する経験は、AIUでしか得られないものです。留学も含めAIUで過ごした4年間は、特に東北で生まれ育った自分にとって、自分自身と故郷を見つめ直す大切な時間になりました。秋田という立地をハンディキャップとして捉えるのではなく、地域と世界の狭間であなただけが実現できる価値を考え、勇気を持って行動してください。そんな人が、これからの社会を変えていく人だと信じています。