シンガポールは多民族国家で地理的にも近隣諸国を訪れやすく、関心を持っていた東南アジアの国際関係について見識を広げるのに最適な場所だと考えました。そして世界有数の研究力を持ち優秀な学生が集まるNUSで、学際的視点を養いたいと思い留学を決めました。シンガポールの多文化社会や教育制度、都市国家ならではの政策は興味深く、多くの学生と議論して理解を深めました。現地の学生や世界各国の留学生、街中や旅先で出会った人など、多様な人々との対話を通して本当の意味で自分の世界が広がったと思います。留学を通して「アジアのグローバル都市から見た日本」を知り、日本や自分自身について深く見つめ直す機会となりました。
留学先で学んだ授業：Japan and the Asia-Pacific Region
アジア太平洋地域の国々と日本の外交関係に焦点を当て、日本の外交姿勢の歴史から歴史認識問題まで、学術論文を読み発表や議論を行いました。とりわけ印象深かったのは、日本占領時代のシンガポールの様子を伝える旧フォード工場を訪れたことです。現在の良好な日星関係が苦い歴史を経て築かれたことを実感する貴重な経験でした。
