留学前にコミュニティ開発論や関係人口論の授業を履修し、農村学についてより詳しく学びたいと考えていました。社会学と地理学に強いメイヌース大学なら自分の学びが実現できると思ったことに加え、アイルランドの豊かな自然や陽気な国民性にも魅力を感じ留学先に選びました。留学中は「百聞は一見に如かず」 ということわざどおり、人々の温かさや宗教に対する敬虔の念、のんびりとした暮らしなどを肌で感じました。そして異なる言語や文化背景を持つ学生との共同生活で、互いに理解しながらも自己を保つことの重要性を学びました。日本人の少ない地域だったので日本について質問を受ける機会が多く、日本の魅力や課題を再考するきっかけにもなりました。
留学先で学んだ授業:Medical Geography
健康に関する問題がなぜ生じるのか、居住地域によってどう違うのかなど、環境や社会的要因が疾患に及ぼす影響を、地理的要因に焦点を当てて学びました。アイルランドと日本が抱える医療問題の類似性を知り、人口規模は異なるものの都市部と農村地域の医療格差はどの国でも起こり得るということに気づきました。