オーストラリアで唯一の国立大学であり、日本ではなじみの薄い「科学哲学」を学べる点に魅力を感じました。また課外活動として取り組んできたディベートで実績があることも、この大学を選んだ理由の一つです。留学で身につけたのは、コンテクストによって表現を使い分けるコミュニケーション能力です。例えばディベートではフォーマルで説得力のある語彙や表現が求められ、哲学オリンピックでは相手の意見を尊重しつつ議論に貢献するための英語力が必要でした。哲学の授業やディスカッション、エッセイでは語彙によってニュアンスが大きく変わるので、正確な語彙と文法に気を使うなど、場面に応じた適切なコミュニケーション能力を養いました。
留学先で学んだ授業:Philosophy of the Cosmos
留学当時のBrian Schmidt学長から「哲学と天文学の学びは両立できる」と背中を押していただき、履修を決めました。哲学科と数学科が共同で開講する宇宙哲学の授業で、天文学の研究に哲学的思想が影響を与えてきたこと、逆に哲学的問題に科学的アプローチが影響を与えていることなどを知り、リベラルアーツの学びを実践できました。