留学先からのメッセージ

アザーンが鳴り響く毎日

太夫本 勝博さん

広島県/2022年入学

マレーシア:マラヤ大学 (University of Malaya)

謎が多く、自分には身近ではなかったイスラム文化に興味を持ち、その文化を体感してみたいと思い、マレーシアを留学先に選びました。

空港に到着した瞬間、ヒジャブ(イスラム教国内の女性が、頭や身体を覆う布)をデニムやシャツと合わせて、おしゃれに着こなす人がたくさんおり、自身の想像していたムスリム(イスラム教を信仰している人々)の服装とは違い、とても驚きました。また、街なかでは早朝にお祈りの歌「アザーン」が大音量で流れていて、カルチャーショックを味わいました。

学業面・生活面の両方でイスラム文化に触れたことで、イスラム教の影響の大きさや他文化との付き合い方について考えさせられました。中でも、お祈りのためにムスリムが路肩に車を止め、それが原因で渋滞になっても他宗教の人はそれを理解し、尊重している姿がとても印象に残っています。

留学生活を通じ、今まで自分が持っていたイスラム教へのバイアスが取り除かれました。多文化国家で経済が発展し、活気溢れるマレーシアという国が大好きになり、将来は仕事で携わりたいと強く思いました。

留学先で学んだ授業 – Islamic Marketing

ムスリムをターゲットとしたマーケティングに関する授業が特に印象に残っています。ムスリムが消費者となった際に守るべきルール、重視することやハラール(イスラム法上で食べることが許されている食材や料理)商品の取り扱いについて学びました。ムスリムは、将来的に世界で一番数の多い消費者層になると言われていて、この授業で学んだことを将来仕事をする上で活かすことができるのでは、と考え履修しました。印象に残っているのは、肉のハラール認証のプロセスです。イスラム法に則って製造されたハラール商品は、数多くの厳しい審査があります。特に肉の場合では、屠殺の際に切る血管がイスラム法で明確に決められており、そのルールに従わないとムスリムに売ることはできないなど、イスラム文化が及ぼす影響の大きさを知ることができました。

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