小さい頃からヨーロッパへの憧れがあり、留学先にポーランドを選びましたが、到着して5日後にロシアによるウクライナ侵攻が始まりました。ポーランドはロシア、ウクライナの隣国であり、私の留学先大学でのチューターもウクライナ人の女子学生でした。日本にいたら、どこか遠くの地で起きている戦争、で終わっていたかもしれないですが、授業中に先生が泣きながら今何が起きているか教えてくれたこと、空港で今からキーウに帰るというウクライナ女性と話したことなど、戦争の重さを身をもって実感し、私にとって忘れられない記憶になりました。この時期にポーランドに留学していた学生として、この経験を自分だけのものではなく、周りに広めて、将来何かに役立てられればと感じています。
留学先で学んだ授業 – EU as a Global Actor
この授業では、「EUは世界でどのような役割を担っているのか」ということを学びました。授業は毎回学生からのプレゼンテーションとディスカッションで構成されていました。教授が疑問を投げかけ、学生全員で意見し合う授業スタイルはAIUとあまり変わりはありませんでしたが、学生の発言の活発さは段違いでした。教授の質問や意見だからといって、そこに立場は関係なく、丁々発止の議論が行われました。特に印象的だったのは、「EUはsuper powerといえるか」という議題です。ウクライナ侵攻やイギリスのEU離脱など、ホットな話題を絡めながら、正解がない問題について議論することは、とても興味深いものでした。